本装置は小型基板や部品・製品を定型枠に保持搭載して連続落下させ落下による耐衝撃性を評価する試験装置です。
着地時は何も拘束・把持されない全くの自由落下ですが安定した無人での自動繰り返し運転ができます。
0〜1800mmまで任意の高さから着地速度理論値(±3%以内)で落下させることができます。直動部品等のころがり摩擦やグリス粘性抵抗などの影響を受けません。指定した落下高さの着地速度理論値と着地速度実測値が毎回表示されます。
着地直前まで固定枠は把持・拘束されています。あわせて姿勢保持力の高い強制落下方式によって傾きの少ない安定した着地姿勢です。落下高さに応じた適正な繰り返し衝撃を試料に与えることができます。
着地直後の瞬間把持方式により一次衝撃だけを試料に与えることができます。落下衝撃試験で問題となるリバウンドによる二次衝撃の影響を排除できます。
固定治具を装置ヘセットする際に「平面落下」と「縦向落下」のいずれかを選択します。選択した着地面から繰り返し落下させることができます。治具内に固定した試料には指定した方向から落下高さに応じた繰り返し精度の高い安定した衝撃を与える事ができます。固定治具への試料の取り付け角度を変えることによって任意方向からの衝撃を与えることができます。
平面落下
縦向落下(試料横向)
縦向落下(試料縦向)
導通測定ユニット(別置ノートP/C)にて基板の導通状態を常時モニタすることができます。あらかじめしきい値を入力しておけば基板抵抗がしきい値を超えた瞬間に試験を停止することも可能です。
導通測定モニタ固定治具外観
測定ユニット | データ収集システム |
---|---|
チャンネル数 | 標準シングルエンド8ch(差動4ch)、ユニットは増設が可能です |
サンプリング周期 | 最高サンプリング周期1µs |
測定項目 | 電気導通抵抗(瞬断)測定、ひずみ測定、加速度測定 |
データ出力 | 測定項目波形データ、CSVファイル出力可 |
A/D分解能 | 14Bit |
固定枠に入る大きさであれば製品やパッケージなど今まで不可能だった不定形状の製品に任意の面・角度から繰り返し正確に落下衝撃を与えることができます。
導通測定モニタ固定治具外観
導通測定モニタ固定治具外観
対応試料 | 小型基板、部品など |
---|---|
寸法・質量 | (標準)W140mm X L140mm X H40mm以下・1000g以下 |
衝撃面指定 | 6面(セット切り替え) |
落下高さ範囲 | 0〜1800mm 自由落下速度換算 |
着地速度計測 | フォトセンサ2点間計測 |
操作方法 | タッチパネル対話式操作 |
外形寸法 | W900mm X D900mm X H1950mm |
装置重量 | 約400kg+ |
設置方法 | M12 X 4ケ所 アンカーボルト |
電源容量 | AC100V-10A |
エアー | 0.5MPa-30L/min |
関連リンク