本文へジャンプ

Hitachi

株式会社日立テクノロジーアンドサービス

全自動落下試験装置「FITシリーズ」 (特許出願中)

全自動落下試験装置「FITシリーズ」 (特許出願中)

本装置は小型基板や部品・製品を定型枠に保持搭載して連続落下させ落下による耐衝撃性を評価する試験装置です。

特長

自由落下で自動繰り返し試験ができる

着地時は何も拘束・把持されない全くの自由落下ですが安定した無人での自動繰り返し運転ができます。

正確な高さから落としたい

0〜1800mmまで任意の高さから着地速度理論値(±3%以内)で落下させることができます。直動部品等のころがり摩擦やグリス粘性抵抗などの影響を受けません。指定した落下高さの着地速度理論値と着地速度実測値が毎回表示されます。

着地面の傾きなく落としたい

着地直前まで固定枠は把持・拘束されています。あわせて姿勢保持力の高い強制落下方式によって傾きの少ない安定した着地姿勢です。落下高さに応じた適正な繰り返し衝撃を試料に与えることができます。

試料に二次衝撃を与えたくない

着地直後の瞬間把持方式により一次衝撃だけを試料に与えることができます。落下衝撃試験で問題となるリバウンドによる二次衝撃の影響を排除できます。

着地面を6面から選択できます

固定治具を装置ヘセットする際に「平面落下」と「縦向落下」のいずれかを選択します。選択した着地面から繰り返し落下させることができます。治具内に固定した試料には指定した方向から落下高さに応じた繰り返し精度の高い安定した衝撃を与える事ができます。固定治具への試料の取り付け角度を変えることによって任意方向からの衝撃を与えることができます。

平面落下
平面落下

縦向落下(試料横向)
縦向落下(試料横向)

縦向落下(試料縦向)
縦向落下(試料縦向)

装置の部位

チャッキング部

チャッキング部

瞬時把持部

瞬時把持部

導通モニタ測定画面

導通測定ユニット(別置ノートP/C)にて基板の導通状態を常時モニタすることができます。あらかじめしきい値を入力しておけば基板抵抗がしきい値を超えた瞬間に試験を停止することも可能です。

導通モニタ測定画面

導通測定モニタ固定治具外観
導通測定モニタ固定治具外観

導通測定ユニットの一例
測定ユニットデータ収集システム
チャンネル数標準シングルエンド8ch(差動4ch)、ユニットは増設が可能です
サンプリング周期最高サンプリング周期1µs
測定項目電気導通抵抗(瞬断)測定、ひずみ測定、加速度測定
データ出力測定項目波形データ、CSVファイル出力可
A/D分解能 14Bit

用途

  • 小型基板・BGA・CSP等半田部の落下衝撃による信頼性評価
  • センサ・電子部品・小型機器の繰り返し落下による耐久性評価
  • 高速カメラと組み合わせて見たい落下姿勢の着地瞬間映像撮影
  • 連続落下耐久試験のデータ精度向上及び自動運転による省人化
  • 専用枠を製作することで任意形状の製品を任意の姿勢で落下試験

固定枠に入る大きさであれば製品やパッケージなど今まで不可能だった不定形状の製品に任意の面・角度から繰り返し正確に落下衝撃を与えることができます。

導通測定モニタ固定治具外観
導通測定モニタ固定治具外観

導通測定モニタ固定治具外観
導通測定モニタ固定治具外観

仕様

仕様
対応試料小型基板、部品など
寸法・質量(標準)W140mm X L140mm X H40mm以下・1000g以下
衝撃面指定6面(セット切り替え)
落下高さ範囲0〜1800mm 自由落下速度換算
着地速度計測フォトセンサ2点間計測
操作方法タッチパネル対話式操作
外形寸法W900mm X D900mm X H1950mm
装置重量約400kg+
設置方法M12 X 4ケ所 アンカーボルト
電源容量 AC100V-10A
エアー0.5MPa-30L/min