オペレーション&メンテナンス(運転・保守)
O&M事業は下図のサイクルのように行っています。
定められた点検整備要領に従い、定期点検を行います。
年点検は施設のほぼ全設備を詳細に確認する年に1回の最も大きな点検です。大きな排水機場では1回で2000項目以上の点検を行います。
月点検は施設の主要設備を目視中心で確認する点検です。年点検より規模は小さいものの、年間で8回前後行う施設が多く、各設備の詳細な傾向管理が可能となっています。
また、月点検を機能確認運転を伴う管理運転点検とする施設もあります。
主ポンプを点検中の作業員
各点検の中で発見された不具合をお客さまへ報告します。過去に起きた不具合のデータベースを参照し、致命度、懸念事項、納期や費用などを詳細にまとめ、お客さまのご意向を第一に解決をめざしていきます。
また、弊社では不具合報告のスピード感を大切にしており、致命的な不具合はお客さまへ即座に報告し、場合によっては即日緊急対策を実施するなど臨機応変な対応も行います。
修繕提案中の作業員
お客さまからご指示を頂いた不具合の整備を行います。
整備は、老朽化などにより機能が低下した施設が本来の役割を十分に発揮できる健全度へ戻す重要な業務です。
操作盤などの細かい部品をはじめ、原動機や除塵機などの大型設備の整備も実施しています。
他社メーカーの部品や専門知識が必要な場合、正規のメーカーへの問い合わせと打ち合わせを十分に行った上で正規品を用いて整備を行い、お客さまの施設を第一に考えます。
操作盤の整備をする作業員
関東地方の一部排水機場に関して、河川増水時に内水排除のための緊急運転業務を行っています。
特に梅雨や台風による大雨が多い6月〜10月の出動が多く、土日祝日含めた24時間365日いつでも緊急出動して排水運転を行える体制を整えており、地域の方々の暮らしを水害から守ります。
その他にも本川の水量低下を抑える渇水運転、湖沼の水質改善のための浄化運転などにも対応しており、お客さまのご負担軽減と地域の方々の安心な暮らしへ貢献しています。
排水機場のポンプ運転中の作業員